エピソード06 喜怒哀楽の大ピンチ!言葉も場所もわからない。

キエフを離れて、Ribne(リブネ)というところに向かっている。電車に素直に乗ればよかったのに、何故か冒険心が頭をもたげてしまい、バスで移動である。とにかく、隣のインド系?の男が足が私のテリトリーまで入ってきて、ものすごく不快だ。狭いのはわかるが、人のエリアまで入ってくるなよ!かなり、イライラしていた。若い頃に東京に住み、小田急線で通勤していた頃のラッシュを思い出す。f:id:furton_13:20200105225717j:image

しかし、まぁ…これが若い女性であったならそうはイライラせず、おしゃべりのひとつもしていたんだろうと…かなり都合のいい妄想にふけっていた。しかし、それも束の間、この私の横の男、かなり強引な力で私の横腿を圧迫し、足を広げてきた。こういう類のことに関しては私はあまり気が長い方ではないので負けずに押し返す。何度かそういう無言の戦い?をしているうちに、私がその事を不快に思いイライラしているのか相手も分かったのだろう。私のところに足を広げようとするのをやめた。

こういうところが私の大人気ないところなんだな。かお深く反省すべきところだ……😞😞もし、相手も気が荒い性格なら喧嘩になりかねない。海外での喧嘩はご法度!少なくとも、異邦人には分が悪くなるので注意が必要だ。どこの国でもそうだが、自国民第一優先であり、喧嘩両成敗とはなかなかいかないらしい。

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さて、リブネのバスターミナルに着いた。時刻は午前1時30分、5人ほどバスターミナルに地元の人がいたので、"愛のトンネル"はどういけばよいか?と聞いたがみんなロシア語しか話せない。おまけに、wifiの電波もない。スマホの電池も7%ほど…大ピンチである😱😱 おまけに、少し疲れ気味で脱力感がある🤢🤢予備バッテリーの電池も使い果たして、Google mapもひらけられない。八方塞がりである。バスターミナルのチケット売り場のおばちゃんもロシア語しか話せない。…まいったな…こういう場合は、無理をせず予定変更。次の目的地リヴェブを目指そう。もともと愛のトンネルは予定外であったのだが、よく見るパソコン画面なので一度訪れた後は思っていた。…でも、無理は禁物…セルフコントロールすべきところ、そういう予感がした。若ければ、初志貫徹できたたろうが、残念だがここはやめておこう。f:id:furton_13:20200105221853j:image

駅のおばちゃんになんとか英語とゼスチャーで6時30分発のリヴェブ行きのバスの切符を買うことができ、待合室で一眠りしようとした。そうしたら、わたしがいろいろ困っていることを知っていたのか、バスターミナルの仮眠室に連れて行ってくれて、"ここでしばらく寝るといい。スマホの充電もすれば良い"と勧めてくれた。わたしが体調が悪いことを知っていたのかトマトのスープ(ビーフ抜きのストロガノフ?とパンを持ってきてくれたのだ。

本当にありがたかった!!そして何よりも、こんな言葉の通じないアジア人を招き入れて、もてなしてくれて助かった。f:id:furton_13:20200105222310j:image

そのあとぐっすり眠ったのか、気がつくと6時過ぎ、バスターミナルに行くと、リヴェブ行きのバスが止まっていた。私は、おばちゃんにお礼を言って日本のお土産…リュックの中にあった八つ橋をあげた。ウクライナではシナモン味の日本のお菓子は珍しいと思う。このウクライナ の田舎町で食される…この八ツ橋はなんと稀有な運命であるな…と不思議な気持ちにもなった。

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私のとった行動、判断…無軌道で、行き当たりばったりのバス…果たしてこちらの選択で良かったのだろうか?…電車を選んだならもっと快適であっただろうが、こんな泥臭い体験はおそらくできなかったであろう。一人旅では、大きな失敗ではないものはご愛嬌、結果オーライで気楽に楽しめば良い。答えは全てイエスであり、"それもまた良し!"である。

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リヴェブ行きのバスのが来たので乗り込んだ。体調も少し良くなりバスの中で眠りについた。バスはリヴェブ郊外に着いたので、そこからGoogle mapと、相変わらずの中学生レベルの英語でなんとか駅まで到着した。ここが世界遺産の町リヴェブか…ここまでくれば、ポーランドもすぐ近くだ。宿をbooking comで、ユルスホステルというところに予約して一泊7ドルなり!相変わらず物価がやすい!しかし、この宿でまたまた一悶着が待っていたのだ。🦹‍♀️🇨🇳

 

 

 

エピソード 05 キエフをGO!キエフ教会群に癒された1日。

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エピソード05

2019.8.31

翌朝、私はレザノフといつしょにオリガとマリアを鉄道駅まで送って行った…二人はこれから黒海の町オデッサへ列車はいく。Instagramでお互いのIDを交換して別れを告げた。南へ行くのか…黒海ルーマニアブルガリアももう少し時間があれば行きたかった!…少し羨ましく思った。

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レザノフはバスに乗り空港へ、これからジョージアの首都ドビリシに行くらしい。ドビリシ…私はドリピシという飲み物で覚えている…これを知っている人はおそらく50代以上ではなかろうか…「ドリヒシってママ何のこと?それはね、所の名前なの…ソビエトにねドリピシってところがあるの。そこの人は毎日発酵乳をのんでいるの。それでおじいちゃんいつも元気でママは肌が綺麗なんだ。まあ!やーねこの子ったら!」のトビリシである。ちなみにこれは何のアニメのCMだったか?パルナスのケーキのコマーシャルもあったような…笑笑。年代がバレてしまうのでこの辺にしておこう。とにかくこの頃からだったか、ソビエト(今はロシア)って何で綺麗な建物が後からなんだ…と子供心に憧れを持っていた。それが、訪れることができるなんて正直夢にも思っていなかった。

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レザノフをみおくって私はリブネという「愛のトンネル」のあるところまで、バスのチケットを買った。出発は午後11時…1時間前にはバス乗り場にいなければならない。Google翻訳を駆使して10時分ほどかけて切符を購入できた。

さて、夜までたっぷりと時間があるので、キエフ 観光の時間だ。鉄道駅には荷物預かり所もinfoもある。地下100mはあろうかというエスカレータをおりる。多分ここなら原子爆弾が落ちてもあまり影響がないだろう。あちこちに地下シェルターがあるようなものだ。日本だったらこれくらいの核シェルターになるところは…永田町、国会議事堂前あたりかも知れない。多分各地下鉄駅はそれよりも低い位置にある。

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その地下鉄に乗り、まずはキエフ大学キャンパス内にある公園に向かった。そこで、コーヒーとパンの朝食を食べていざ、出発。浮世の様子ばかり見ていないで真面目に観光しよう!

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キエフ大学の公園とは大通りを挟んで向かい側のウラジミール聖堂を訪れた。黄色の教会で普通のサイズかな?と思って中に入ったらちょうど礼拝の途中で賛美歌が聞こえてきた。天井、壁のイコン画が見事だ。ずっと半時間ほどイコン画を見ながら賛美歌を聞いて、ボーツとたたずんでいた。でも…とても安らぎを感じた。世の中の乱れや戦争ばかりでなく、人生に絶望したり、大切な人を亡くしたり…心の傷を負ったとき癒してくれる。あまり信心深くない私であっても、もしこの土地に生まれ、そういう境遇になったなら毎週通い詰めるかもしれない…ただひたすら神に祈るために教会を訪れるのでなく、ここに来て心が楽になるのなら、苛立った心が浄化されるなら、それで十分教会の存在意義はあるのかと思う。

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しかし、私は観光をしに来たのだ。一日中ここにいたいのだが、他の教会も回らなければならない。オペラハウスを経て、黄金の塔を見て通り過ぎる。途中、とても美しい女性に目を引かれながら(私はうる星やつらのアタルか?)通りを歩く…不思議と男は目に入ってこない笑笑。歩いているとウクライナ料理の店、地元の新聞やジュース、宝くじを売っているキヨスク、洒落たカフェ、マッサージ屋、雑貨屋など市井の生活が目に飛び込んでくる。地に足つけて外国を旅をすると言うのはこう言うことなのだな…と色んな刺激を吸収しながら到着したのはソフィア大聖堂という教会世界遺産である。


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最初に見たとき、その大きさに、荘厳さに、綺麗さにぶったまげた!入場料合わせて180フリブニャ(700円ほど)確かに高かったが、私は入場料は節約しない。せっかく来たのだから、良いものをたくさん見ておこう。この教会はキエフ最古の教会でイスタンブールのソフィア大聖堂にちなんで建てられたらしい。13世紀にはモンゴル帝国(元)に攻略された経緯を持っている。ずっと昔からこの土地に建っていて、キエフ の歴史を見てきた建物であると言えるのか…そういえば、このウクライナ という国は本当に昔から侵略されている。東ローマ、オスマントルコ、キプチャクハン国、ポーランド、ドイツ、ロシア…そして密かにユダヤ人も…今はトランプがウクライナ疑惑で…ここまで来るとなかなか面白い国でもある。でもそれだけ魅力のある国なのだろう。そして、これだけ混血が進んでいれば、美人が沢山いるのは納得できる。
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 さて、3番目はペチユールスカヤ大修道院…これも世界遺産

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もうひとつ、セントアンドリーイ教会。

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 さすがに教会4つ回るとお腹いっぱい…癒されモードにどっぷり浸って…どれも皆同じ感覚になりマヒしてきたので、そろそろ教会巡りはやめておこうか…日が暮れてきたのでドニエプル川に降りて一休みしょう。少し、眠くなってきたので近くのベンチでウトウトとした。1時間ほど経ったのか…ドニエプル川は夕や怪我で始めていた。携帯の電池も無くなったので、そろそろ宿に戻るか。今日は、本当にひとりでくつろいだ1日だった。

 

 

エピソード04 キエフでgo! 会話ができない!悲しき偽サムライ😭

エピソード04

2019.8.30

お化け屋敷(笑)ゲストハウスにはミンスクから来た20代の女性2人がいた。「プリペタム(こんにちは)」憶えたてのロシア語で挨拶をする。彼女らもキエフの街に旅行に来ているらしい。同室の日本語が話せる名古屋で働いていたロシア人名前はレザノフ…目は少し青みがかっているが髪の毛は黒、あごひげをはやしていて少し雰囲気が柳ジョージに似ている…アジア系が入っているナイスガイである。でもれっきとしたロシア人…彼は、名古屋のとある大学のロシア語の講師をしていた。日本語が本当に上手だ。レザノフは気を利かせてくれて、彼女たちのロシア語を日本語で話してくれる。

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言葉が通じないという事はそれだけで本当に情けない。このような経験を何百回としてきている。特に美しい女性となると気の利いた言い回しも、返答もしなければいけないのだが、それができない…ましてやこちらから言葉の通じない外人に声をかけるのは赤ん坊が女性をナンパしているか、釣り人がエビでクジラを釣ろうとしているかに等しい行為だと思う。異国では命とお金以外は失うものは何もない…そういう思いで食らいついていく事も必要なのかもしれない。相手にしても、言葉が通じないのでゼスチャーで何かを伝えようとしている意図はわかっているのだから。

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夕飯の時間になったので、みんなで夜の街に繰り出す事になった。食事とお酒の飲める店へ入りウクライナ料理を食べながら色んな話(私は通訳越しだが…)をした。レザノフの存在は本当にありがたい。おかげで彼女らとも意志の疎通ができた。彼女らの名前はオリガとマリア、バカンスを利用して隣の国ベラルーシ(白ロシア)から旅行に来ているらしい。キエフに2日ほどいてそこからルーマニア 方面に行き、イスタンブールまで行って帰ってくるという旅程だ。

レザノフはとあるロシアの大学で日本語を専攻し、教授のつてで名古屋の大学にいたのだが、復学して今はロシアの大学のマスターコースにいる。

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私はというと、日本の福井の片田舎の会社員で海外旅行が好きだ…ベラルーシの彼女らは言葉の通じない国を陸路でいく私の旅行スタイルに驚いていたようで、日本に対する変な誤解もあり、「あなたはニンジャの子孫か?」とか「サムライの子孫か?」とか聞かれた。なんて答えたらいいのかわからなかったので、レザノフには「サムライの子孫だと言ってくれ」と冗談めかして言った。…真実は…私はたぶん農民の子孫である。近くの山には小さな国城はあるが、そこの家来だったという確証はいまだにない。浴衣を着てギターを演奏する「ギター侍」はやった事あるが…笑笑

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ゲストハウスでの出会いは、老若男女の敷居を本当に低くしてくれる。おかげさまで、若者のツヤツヤの肌もとうに消え失せて、加齢臭香るこんなオヤジでも違和感なくご飯に誘ってもらえる。…そうか!普段から気持ちだけでも若いふりをしている成果がここに現れたのか…年相応ではなく、思考だけは若者並みに柔軟にしておきたい…大事なのはそう努力することかもしれない。

オヤジがそれをするのはリスクもある。第一に変に若者に近づこうとして、気味悪がられてしまう事。第二に年相応の軸足を外した事で自分の表現方法が分からなくなってしまう事。なので年相応の軸足は外さずに自分の世界でいろいろ趣味レーションをする。普段は昭和の香りのする少し意固地なオヤジの方が分かりやすいのかもしれない。その方が、周りも接しやすいのかな?と時々思ったりもする。

しかし、いっしょに食事はしたものの、言葉の壁のハンディはなかなかしんどい。これがまだ英語なら対処もできるが、彼女らの話しているロシア語は…何を言っているのか分からない。"悲しいけどここが限界か?お前はよく頑張っているよ"心の中で自分を慰めた。やはり、こういう場面の疎外感は国際交流ではどうしても否めない。f:id:furton_13:20191128034016j:image

私とレザノフは彼女らをゲストハウスまで送って行った後、ペアレントに扉の暗証番号を教えてもらい、また近くのパブに飲み直しに行った。キエフ の地元のミュージシャンのライブを聴きがてら地元のカクテルを飲みながら夜の街を楽しんだ。ふと気がつけば、どこぞのラグビー選手真っ青の巨漢ヒゲモジャの熊系兄ちゃんやおでこにハーゲンクロイツの刺青がある爬虫類系の兄ちゃん、あと少しペインティングすればジーンシモンズそっくりのミュージシャン、レザノフと私に声をかけてくる太ももに蝶々と刺青のそれらしき娼婦…おそらくこの近くにそのような店があるのだろう…少し変な輩が多かった。

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古今東西どこの国に行っても共通する事だが、こういう人たちとは関わり合いになりたくない。レザノフも"相手にしなくていい"と耳打ちした。どうも、ここは音楽を聴きに来る人、料理や酒を楽しむ人、一夜限りのメイクラブを目的の人が混在しているようだ。この店の音楽はロシアンとアラブのミックスの様な歌、ユーロビートモダンジャズとそれなりに楽しめたので満足!私たちはカウンターの横に座っていた営業熱心な"足に蝶の刺青お嬢"にその気がない事を告げて店を出た。深夜になるとさすがにこの街も治安も悪くなるので、タクシーを拾ってゲストハウスに戻った。
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エピソード03 キエフ へGo!愛嬌と出たとこ勝負の俺の英会話!

エピソード:03

2019.8.29〜8.30

結構念入りに準備はして家を出たものの、旅立ってしまえば、賽は投げられた…そう思う事で、肝は座ってしまう。

ブダペストの空港で4時間ほどトランジット…国境越えのためにハンガリー通貨(フォリント)に30ドルほど両替しておく。そして、ウクライナキエフ 行きのwizz airに乗ってひとりの時間を楽しんでいる。

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私は元来一人旅がすきだ。

一度ヨメと2人でベルギーは行ったことがあるのだが、あまりに趣向や、行動形態が違うので「2日間だけ自由行動をしよう」という事になった。その結果、私はブリュッセルから列車に乗ってオランダとの国境のブルージュまであちこち歩き回っていたし、ヨメはブリュッセルに残り、教会と博物館とショッピングとチョコレート食べ歩きで過ごした。そしてお互い宿に帰って、報告しあった。どこでも一緒というのは夫婦といえどもあまりに窮屈、付かず離れずが風通しが良くて飽きがこない。そして、お互い情報共有すれば、それもひとつの旅の楽しみ方…どちらともが2拍子ではなく、合わすのが嫌なら片方が4拍子になればいい事だ。結果的にテンポは合う。でも、3拍子の行動をどうしても撮りたいときは…そのときは一人旅だ!私の場合は5拍子や6拍子もあるのだが…

 

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そんなわけで、ひとりキエフ に降り立った。

まずは、お約束のフリブニャ両替、スマホウクライナsimの仕込み、観光案内所、市街地までの足…Uberでタクシー呼べば楽なのだが、ここはチャレンジャーに路線バスで…どこがチャレンジャーかというと…私はロシア語はまったくわからない…どうやってバス乗り場を調べようか?

おっ!?さっき空港内で歩いてたCAさん…たしか、ウクライナ国際航空の服を着ていたような…まずは英語が話せそうな人を探さなきゃ…という事で、またもや私の「じゃぱにーず えんぐりっしゅ」遠い昔、大黒屋光太夫もこんな苦労をして日本に帰ってきたんだろうな…と感慨にふけっている間も無く…

私「キャン ユー スピーク エングリッシュ? 」、 マライヤキャリー似のCA「??solly

 once again少し眉間にしわ寄せで」ええい、めんどくさい!私「I want to go railway station」、マライヤCA「what?さらに眉間にしわ寄せて」仕方がない。宿が近くにあるオペラハウスを聞いてみよう 私「オペラハウス!」、マライヤねーちゃん「Oh, take the 9th bus」こちらが英語ダメね〜という事が分かったかわからいでか簡潔に答えてくれて助かった!私はマライヤおねー様に向かって「thank you〜」…まぁ、恥ずかしながら、こんな感じでやりとりをしている。

やはりここでも、いろんな人に助けてもらっている。

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さてさて、オールロシア語の完全アウェイの国にようこそ!これからどうやって、オペラハウスの近くでバスを降りようか?ここはひとつGoogle mapにお願いして…現地simも内蔵したので…おお、丸い玉が動いているではないか。オペラハウスはもうすぐだ…という事で、停留所に降りて宿もその近くにあったので…でもちょっと待てよ。宿にがこの辺りに…ない!?booking comで予約はしたが宿はない。でも、ビルがある。その中の文房具店の店員に聞いたら、なんと英語が通じた…どうやらこの店員イギリスにしばらくいたという事らしい。東欧圏の宿だが、安いところは民泊のようになっていて、アパートの部屋を自分で借りて宿泊施設にしているところが多い。この、ゲストハウスも文房具屋、服屋、携帯屋、レストランなどビルがコンプレックス状態になっている。そして、暗証番号を宿主から教えてもらって共通の大きな扉を開けないとゲストハウスの中に入らない仕組みになっている。さて、扉を開けると…うううまるでお化け屋敷…ロシアから独立した際の古傷ともいえる荒んだ感じがとてもする。ペンキで落書き…誰か変な薬をしてそうなとこだ。

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まあ、5ドルの部屋だから仕方がないといえばそうだが、…えらいところに来たなあ。

ゲストハウスの扉は非常階段のような通路の8階にあって…ガチャっと開けると、中年の女性が歓待してくれた。「ハロー」中に入ると、普通の家で、外側の印象とはガラッと変わってアットホームな雰囲気だった。

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私の部屋には…オデッサ(ウクライナ黒海沿いの都市)から来たヒゲモジャの30代の男性と、なんと!日本語が話せるロシア人がいた。この、ロシア人3年ほど名古屋で働いていたらしい。そして、この男ととんでもない夜の街を散策するはめとなったのだ。とにかく、夕飯を食べに行こうという事で、街に繰り出した。気がついたら夜の7時、ちょうどお腹が減ったとこだった。

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エピソード01 小心者のトラベルプラン

エピソード:01

 2019. 7月下旬〜8月中旬

今年も会社から有給の他に3日間の夏休みが支給された。年間休暇取得日数が決まっているのだろうが、そんなこと関係ない。とても嬉しいものである。この、3日間仕事に支障をきたさない限りどのような取り方もできる。有給と定休をくっつけて長期休暇にするもよし、お盆3休みで墓参りに行くも良し、そこそこつなげて帰省休にするもよし…大変有難い休みである。

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奇しくも今年はいろんな要素があって、旅行の決心がついた。まずは、トランプ大統領が大暴れしてドル安、それにユーロ圏の景気が今ひとつの要因と相まってユーロ安、働き方改革で有給がとりやすくなった。10月からの消費税アップ…「今しかないよ!」と誰かが呟いたような…スカイスキャナーを見てみると、関空ブダペスト 間が何と56000円!中華系の航空会社で躊躇したか、あまりの安さに裏があるんじゃないかと勘ぐって臆してしまったか、サーチャージ代が含まれていないんじゃないかと疑ってしまったか…結局ほかの国の航空券と迷いに迷って10日後くらいに65000円で購入してしまった。本当に行きたいとこ!ここだ!というわけではなく、先に体力のいる中央アメリカに行っておきたかったのだが、チャンス、運命…これすべて神仏のなせる技、素直に流されよう。さすがに、流れに逆らうような歳でもあるまいし…

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この辺りが私のヘタレで小心者なところで悲しい…どんな場合でもそうだが、世の中すべてチャンスとタイミング!これを逃したら大きな成功はない。ドンピシャの時は普段乗り越えられないことでもあっさり乗り超えられるけど、タイミングを外せばどんなに努力しても結果が出ない…今回の旅行はドンピシャではないにしても、あと少し遅れていたらチャンスを逃すとこだった。

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そもそも、何故ハンガリー なのかウクライナ なのか…実は他にも旅行プランがあり悩んでいたのだ。ひとつは、メキシコ経由でキューバに行き、バスで島内を散策するプラン…私が一番行ってみたい国だったので、即決で行けばよかったのだが…ハリケーンの季節なので欠航になったら、チケット払い戻しの保証はない…そういう国だし、またそういうリスクのあるチケットだ。国境はあるのだが、海の国境日本と同じである。アメリカには国交が正常でないので、渡れない、ジャマイカ、ハイチ、ドミニカ、プエルトリコには時間がない。国境越えできない…つまらないかも…で却下。

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もうひとつイスタンブールまでの航空券で、ブルガリア北マケドニアアルバニアと滅多に行けない変な国を国際バスで渡り歩くプラン…国境越えたくさんあるし楽しそう…でも何故か心躍るような華やかさがない…変なとこ行ってきた…の独りよがりな旅行の匂いがするこれも却下。

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もうひとつは北京からカシュガルまで飛行機で行って、そこから中央アジアの国は陸路国境越え、スペクタブルな景色に会えそう…でも、この辺りの交通はとても不安定…仕事持ちには予定通り帰って来れないリスクが大…んで却下。

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ハンガリーウクライナ …少し整いすぎてて面白くないが、綺麗な教会、綺麗な風景、綺麗な女性?そして、メシうまそう…片や東欧のドナウの真珠、片や旧ソ連…昔は自由に行けなかった…この国々の国境を越えてみよう、この国々の風景を見に行こう、この国々の空気を吸いに行こう、女性も…(また言ってしまった)でも、巷ではこの国々の女性は世界で一番美女が多いらしい。そして、その情報もしっかりと下調べしている自分が何ともいじらしい(笑笑)

 

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さらにウクライナクリミア戦争以降、自国の通貨が大暴落し、東南アジア並みの物価…実際これに私もとてもたすけられた。一泊が1000円以下、1食安食堂で300円以下…良い買い物、悪い買い物(悪い買い物…は私はあまり縁がなかったけどね)すべて安価なのである。その通貨もフリブニャと何とも可愛らしい呼び名、1フリブニャが4円、昔は25円くらいの時もあったそうな…これだけの要素があればほぼ決まり…という事でいきさきはきまったのだ!

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ハタから見れば、「お前、家族がいるのに何しとるんや?」とか「何も考えていないな。」「お前、その年になったらもう少し落ち着けよ」とかお叱りを受けるが、当の家族は何度もこんな旅行して帰ってきているのか、あんまり心配していないみたいだ。

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私も、お茶目やヤンチャはするが、家族崩壊につながる悪い事はしないでおこうと思っている。これは快く送り出してくれた家族への私の最低限のケジメであると決めている。だから、万全の準備をして、トラブルに巻き込まれないように、敢えて小心者、臆病者になろうと思う

 

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エピソード13 7€の憂鬱と至福のフォアグラ

私はスマホにいくつかのアプリを入れている。宿泊用にbooking com、タクシー呼ぶときはUber.(使えない国も結構あるけど)、航空券の情報にskyscanner、外貨相場の確認をするcurrency、地図としてだけでなく、初めて会った人にどこからきたか確認し合うGoogle mapにGoogle earth、各種航空会社の予約アプリ、電車、バスの時刻表や予約ができるomio、友達申請FacebookInstagram、wechatなどなど携帯なしでは旅行ができない。これらのアプリは私も普段からチェックしていて、暇なときは仮想旅行を楽しんでいる。

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でも旅先で、もし携帯が壊れたら…落としたら…盗まれたら…ある意味情報源一点集中の状態はけっこうなリスクである。そんなことが起こらないよう、出来るだけ何もかもプリントアウトして持って行くことにしている。そして、いらなくなったら捨てて身軽になる。

今回の旅行はアプリでの予約をしていたがためにかえって面倒くさいことになってしまった。宿泊にはbooking comはほんとうに便利だ。

今着いた土地の今空いている条件の良いホテルを即座に検索できて、予約もできる優れものだ。いつ目的の土地に到着するかわからない場合、私はその土地につくのが確定してからこれで予約する事にしている。

でも、チェックイン予定時間から24時間を切ってしまうと全額カード引き落としとなる。24時間を切らない限りは、キャンセル無料、まともに予約するよりもここを通したほうがかくだんにやすくなるし…まさに貧乏旅行者の友である。f:id:furton_13:20191028214711j:image

 

電車のチケットがその日のうちに取れなかったので、ブダペスト宿泊が1日少なくなった。なので、ある宿をキャンセルしなければならなかった。当日の国際列車のチケットが手に入らなかった時点でブダペストの宿もキャンセルすれば良かったのだけど、chinese girlとの一件で失念してしまっていた。宿泊代は7€ほどだけど宿泊しないのに自動引き落としは気持ちが悪い。ダメもとでメールにて「今からでも無料キャンセルできないか?」と交渉したが、返信は「impossible」であった。何度か食い下がったがダメだったので、「次の日に変更はできないか?」という提案をしたところ、「ok。booking comから予約してください」とのこと。1時間後booking comから予約しようとしたところ、7€の宿泊料が45€に値上がり…「やりやがったな!」誰が予約するか!なんともトリッキーなやり口である。7€はくれてやる!そこは見限って、他の宿に予約した。そこが、訛りの強い英語を話すペアレントの宿だった。でも、嫌味がないので正解だったかも。

契約に対していやらしいまでにもシビアなのがヨーロッパ流、違反したらペナルティを科すのがヨーロッパ流…これは私が利用したwizz airでもそうだった。ここの場合は荷物の重量容量オーバー、webでのチェックイン忘れ、ボーディングパスは自分で印刷…これらに違反すると1件に着き30€ほどのペナルティが待ち受けている。

 

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しかしまあよく考えてみると、本当に不器用でアウトローな旅をしているな…サーシャと無念の別れを後にして、いろんなことあったな…と回想しながらブダペストの夜の街を歩いてた。

そして、ブダペストに来たもうひとつの目的は「フォアグラをココス感覚で食べよう!」ということで…ハンガリー最後の晩餐だ

 

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フォアグラのブルーベリーソースかけ、パンはタダ❤️…でも財布を見ると20000フォリント(約5000円)くらいしか無くて…仕方がないのでビールを飲みながら、フォアグラに舌鼓を打った。カードを使っても良かったのだが、今回は腹8部目くらいにしておこうかと思った。もし私がもう少し若ければ、ハンガリー特産の貴腐ワインとフォアグラ2〜3人前くらいオーダーしていたと思う。ここハンガリーは安くて良質のフォアグラを食べさせてくれる国なのだ。

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お味は…ジューシーでクセのない、でもまろやかな味だ。レバーによく似た味がしたけど…それと比較するのはフォアグラに失礼かと思うような味だった。まさに、至福の時間…前の席に美しい女性がいなくとも、十分に幸せだ。…さて、明日はこの国ともおさらばだ。

 

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エピソード12コバルトの空、黄金のドナウ

2019.9.3

セチェニー温泉でひとしきりリラックスした後、急ぎ足でドナウ川クルーズに出かけた。

19:00からのドナウ川クルーズは5200フォリント生バンド付き…、18:30からのは普通の最終クルーズ4500フォリント、BGMあり、バンド無し…私はトワイライトの風景が大好きなので、夕方から夜に移り変わる…というよりも、夕方も夜も両方の風景が見れる18:30のやつを選んだ。ジョージハリスン似の生意気そうな30代くらいか…の男性はナイトクルーズじゃないとダメだ!とチケット売り場のキアヌリーブス似の兄ちゃんに偉い剣幕で詰め寄っていた。どうやら売り切れみたいだ…

結局このわがままハリスンと同じ船と相成った。呉越同舟ということわざがあるが、敵であっても味方であっても、あんまりこいつと同じ船に乗りたくないな…嫌な予感がする。

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普段でも職場、取引相手、プライベートではコミュニティ、同じ地域の集まりなど…いろいろあるが、競合し合う立場であっても「敵ながらあっぱれ」の奴もいるし、敵であっても味方であってもいけすかない奴もいる。前者はたとえライバルでもお互いが刺激し合いともに成長していける要素を持っているし、なによりもwin winの関係を築こうとしてるのがわかる。彼は真逆のタイプであった…これから彼のことを(ジョージハリスンに失礼なので)平人君と呼ぼう。誤解を招くといけないので言っておくが、私がヘイトしているのではない…ヘイトされているのだ。

チケットを買い私は対岸が見える窓際の席に座った。ここからは、今日行ったゲッレールドの丘が見える。そこから写真を撮ろうと思った。しばらくして、船が混んできて、私の席をひとつ開けて通路側にポーランド人の女性が座ってきた。どうやら彼女も一人旅らしい。今度の旅な何故か若い女性と縁があるな…本当にびつくりぽんである!彼女もカタコトの英語が喋れるらしく、どうやら夏休みを利用してブダペストに来ているらしい。宿に荷物を置いて身軽な格好をして来たらしい…でも黒のジャージは正直身軽すぎるぞ!この後、ウイーンから電車で来る彼氏に会いに西駅に迎えか行くらしい。……その話を聞いて、少し?いやかなりかもしれない…落胆したが…私はいったい何を期待していたのだろう…。男はいつになっても助平である。

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私の英会話はホワッチャアネーム? ホワットパーパスステイ ジス カントリー?ユーア ベリー キュート.…若い女性への社交事例みたいなものであるが、これ言われてうれしいとと思わない女性はあまりいないと思う。そして、こんなヘナチョコ英語でも通じるのが不思議…!

そこに先ほどの平人君が酒に酔って、私とポーランドの彼女の後ろに座った。なんか、わめきながら…そしておもむろに。ヘイ!チャイニー…(チャイニーズじゃねーよ。ウザい野郎だな!)ユー マスト ギブ ミー シート(なんだと?) ヘイ ガール!ドント トーク チャイニーズ(チャイニーズじやない!)だったような…あまりにむかついたのでよくセリフは覚えていた!

後ろから、酒臭い息を吹きかけて話に口を挟んで妨害してくる。気がつくと他の乗客にもクダを巻いて絡んでるし、あっちのカップル、こっちの老夫婦…いったい何しに来たんだ?リュックからウイスキーらしきものを出しては飲み、出しては飲み…グデングデンに酔っていた。案の定、平人君次の船着場で何人かの乗務員に腕を掴まれ下船させられた…もっと良い一人旅が出来ないのか?

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嵐が過ぎ去ったようで…気がつくと外はトワイライトからコバルト色の空に変わっていた。そして、鮮やかに黄金色の建物に、派手すぎない電飾…とにかく綺麗だった。

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この時ばかりは、この景色を一人で見るにはとても切ない!綺麗すぎる風景は、時としてものすごい寂しさを引き起こす。切ないけど綺麗だ…すぐさま賑やかなところにも行きたいけど…ずっと佇んでいたい…などと浸っていると、ポーランド人の横にいた彼女…名前はカーシャと言っていたかな?が声をかけてきて、シャッターを押して欲しいとゼスチャーしてきた。そんなことで私も写真を撮ってもらった。

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幻想的なクルーズを終えて、地下鉄乗り場に行ったら、カーシャ?がいたので、思い切ってdid you eat you dinner?その跡が出てこなかったので、shall i escoat restrant?…とても適当な英語だったが、言いたいことは通じたみたいだ。…

i must go to see fiancé…悲しいほどわかりやすい英語だった。仕方がない。地下鉄が来たので私は good bye!と言ったら、good trip!と帰ってきた。ブダペストの街はやはり寂しい😞

 

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