エピソード07 こしゃくなChinese girl(後編)

2019.8.31〜9.1

元を正せば、彼女が悪いわけではない。彼女の友達の言動について、私と友達の通訳をしていただけなのだ。しかしながら、彼女も当初は私のベッドにスマホの充電をしているにもかかわらず、「空いていたかと思った」…と言っていた。ここのオーナーに自分のベッドの場所を聞いたはずなのに!

以前にも中国に行った事があるが、飛行機でも電車でも私の予約席に中国人が座っていて、間違いを認めず席を去ろうとしなかった経験がある。これが中国式なのか!と思い、あまり良い印象を持っていなかったのも少しはあった。そして、絶対に謝ろうとしない。そんな印象だった。

しかし、意外にもすぐに謝ってきた(彼女が悪いわけではないが)のでびっくりした。私もno ploblemと笑顔で返した。

次会った時も、「この街も暑いところだね。」と笑顔で言ったらほっとしていたみたいで良かった。誤解が解ければ笑顔で話す…これで仲良くなれる。国家間でもこのように爽やかなお付き合いができるといいのだが、利害や面子

、駆け引きによる疑り合い…いかんせん昨今はは上手くいっていないようだ。

 

さて、彼女の友達とは仲直りし、翻訳の彼女とはいろいろ、身の上話をしていた。

湖南から北京に勉強に来て環境関係の勉強をしているいる事、東京の某女子大に留学していた事、お互いの言葉の事、私が無茶な一人旅をする事の理由、彼女の旅の目的、これからの身の振り方など…色んな話をした。よく見ると無邪気な笑顔をこちらに向ける。自分の娘が女友達かはたまた恋人か親戚の娘さんか…複雑な錯覚に陥り、「自分はいったいどの位置に立ってこの子とやりとりをすればいいのか…しばし悩まされた。

彼女はどうやら才女らしく、物事をうまくまとめる才にたけていると思った。なぜだろう…無邪気に覚えたばかりの日本語で自分のことを話してくる彼女を、笑いながらかんさつしていた。でも彼女の頭の中はしっかり整理されていて、彼女も私の話を冷静に聞いているように思えた。実は、私なんぞはいつも悩んでばかり…小心者でヘタレな性格…やはり日本人でも中国人でも女性は強い。また彼女から、中華の考え方も垣間見る事ができ、この事については日本人も学ぶべき事がたくさんありそうだと思う。

香港の話題も出たが、私は大変だね…としか言えなかった事も事実。それ以上は何も言えないのである。

民間の交流と国同士の交流は別だな…と私は行った時、彼女は友達と少し目を合わせたが…どう言うふうに感じたのだろうか?

外国を知っている中国の人なら、いえない事もあるだろうし、踏み込むべきではない…のだか避けて通るのはわざとらしいと感じた。

翌朝、私は夜行でハンガリーブダペストに出発するため、再度リヴェブの駅に確認しなければならない事もあり11時に宿を出た。
   
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彼女とのお別れは名残惜しいものがあった。

「頑張れよ」「頑張ってね」と軽いハグをし、宿を出た。LINEだけ聞いたが、後で中国はwechatしかダメだと言う事に気がつき、口頭で IDを聞いただけで(かなり急いでいたのと、別れるのが辛くなるので)…その IDも忘れてしまって…今はかなり後悔している。

日本に来たら、何かご馳走してあげたいけど…それも叶わないかな…

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