エピソード02 小心者の搭乗手続き

エピソード:02

2019.8.29〜30

小浜から近江今津までのバスに乗り、湖西線で大阪に行き、南海電車関空まで行く。関空にはいつも少し早めについて、空港内の吉野家で汁だく大盛り、紅生姜も大盛り、七味唐辛子も大盛り?をかき込む。これで日本のメシもしばらくおさらばだなあ…

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Eチケットを航空会社のカウンターに持って行き、ボーディングパスを受け取る…そして早めに入国審査を受けて、搭乗ゲートで待つ。空港着いてからの手続きは遅くなっていい事はひとつもないのだ。小心者の私はこの辺りはとても臆病なのだ。…でも、臆病者が故にどれだけ助かった事か!本当に身に染みているのも確か…

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いろんな国の空港でガイドブック通りに行ったら間違いなく乗り遅れていたり、あと電車一本乗り遅れていたら乗り遅れていたかもしれない…そんな体験が山ほどある。とにかく、空港から市街地への交通手段には魔物が多い。スリランカでは市内からのバスの直行便がなく、あちこち迷いながら、現地の人に聞きながら3時間かけてたどり着いた。バンコクでは電車が通常通りうごいているにもかかわらず、怪しげな駅員を装った客引き旅行会社?に法外な料金ふっかけられるは…(相場と著しく違うので断ったが、そんなにスキだらけに見えるか?密かにプライドが傷ついてしまった…

その他にも、カンボジアのシュリムラップ、マダガスカル のアンタナナリブ、インドのデリー…ここではクモスケタクシーがウジャウジャいる。タクシー料金がわかる安心のUberも当てにならないから厄介だ。

国の玄関口でハイソサエティなイメージがある空港だが、右も左も分からないと踏んで値段交渉してくる輩が多いので、できることなら公共交通機関を利用したい。どの空港も市街地とはすこしはなれたところにあり、早朝や夜になるとそのバスや電車も無くなってしまう。また、無駄な動きをしたくないので、飛行機は朝の便に乗るなら空港で野宿し早朝にチェックイン、昼時出発なら朝に宿を出て10時までには空港に到着する。そう言う感覚が身についてしまっている。空港野宿は本当にヤバい国以外は、タクシーよりは魔は多くない。

 

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搭乗手続きを終えて、とある中華系空港で上海でトランジット、ここでwifiを使用したが、Facebook、LINE、google全部通じない😭😭これらは中国の外部情報規制に引っかかるので通じない。wechatなら通じたのだろうが、その時はまだアプリが入っていなかった。そんなこんなで、登場時間が来たのでさっさと乗り込んで自分の席を探すと、ohh…足が伸ばせるCA席の向かいではないか!…実は関西空港に登場時間より4時間も早く着いてしまった。それで、ボーディングパスのカウンターの前で少し待っていて、早めに並んで手続きをすませたのだ。

eチケットを提出し、恥ずかしげもなく、「少し足をくじいたので足を伸ばせる非常口の席が空いていたらお願いします🥺」と頼んでみたら、「空いていますよ。英語は話せますか?」「…あ、はい…(ア.リトルね…)」次の質問「万が一何かあった時は、非常口の近くなので誘導手伝ってもらうことになりますが、…よろしいでしょうか?」「…う、はい。(メイビーね…)」最後の質問!「前の席に客室乗務員がせきにつくことがありますが、よろしいでしょうか?」「…お、はい(少し、クールに…でも心の中は、(ちょー!ハッピーね💌💌))…いえいえ、実は確信犯でしたー!こうして、格安航空券でみなしファーストクラスをゲットしたのである。

 

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席に座ってこれからブダペストへ行くことになるが、いよいよ、日本語は聞こえなくなった…

周りは、中国語ときどき英語の世界だ。でも、足はぐっと伸ばせるし、ビールとワインとコーヒーと水と4つも頼んでしまった。この辺りが、中国人と間違えられる所以かも知れない。…機内食は…お腹が空いていればなんでもうまい!!ここは日本じゃないよ!いつも周りの空気を読んで、遠慮しながら、牽制し合いながら生活しているし、それが身についてしまっている。日本国内でも、派閥やボス的存在のいる会合ではそう言う気遣いは必須だし、プライベートの飲み会の中でさえ、そう言う事に妙にうるさい人が時々いるもんだ。気持ちはわかるが、プライベートな時くらいその呪縛から離れようよ…と思う時がある。その呪縛にかかったフリをする事で人間関係がうまく行くのだと思うが、見方を変えると、何と窮屈な…おそらく日本を嫌いになる外国人は、この見えない不自由さに辟易として国に逃げ帰るのじゃないかと思う。自分の可能な範囲内で欲しいものは欲しいというのが、国際規格…私はこちらの方が向いているかも知れない。日本の遠慮の振る舞いを外国ですると、間違いなく損をする!外国で会った初対面の日本人ならそのモードも必要だが。

別枠で、どんなに急いでいる時もレディーファーストとオールドファースト、これだけは忘れないようにしたい。…バスや電車で席を譲る、ドアを引いてあげる、親しくなったなら重いものを持ってあげる。これだけで、日本人の心象が格段にアップするのではないかと私は勝手に思っている。

 

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そのうち、「ポン」と言う音とともにシートベルトのランプが点き、チャイナビューティなCAが私の席の前に座った。飛行機もしばらくは揺れていたのでCAも立つ気配がないし、私を「どこの、おっさんか?」と言う感じで見ているようだ。私は思い切って話してみた。 wheres your country in China? 少し微笑みながら「ベイジェイン」10秒ほど考えたが…ああ。北京ね。japanese ? yes…そんな感じでいろいろ大阪に京都に行った事があるのか?とか小浜(obama)は知っているか?とか北京に入った事があるのか?万里の長城はとても大きくて感動した…とか…中学生レベルのコミュニュケーションだが、楽しかった。そして、第2ステージHow many days will you stay Budapest?この後に「Will you escort Budapest tomorrow? If you are on holiday…と言う常套文句を用意していたのは言うまでもないが、i must come bank tomorrow China.,…これもまた、悲しいお決まりの常套文句😭😭上手いこと断られたな…まさか、これも航空会社のマニュアル?

シートベルトのも消えて、機内を移動できるようになり、飲み物が運ばれてきた。私は、またまたビールを頼んで、飲み干した。

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